Glossary用語集

グーグルディスカバー

ぐーぐるでぃすかばー

グーグルディスカバーとは?

グーグルディスカバー(Google Discover)とは、ユーザーの検索行動や興味・関心に基づいて、GoogleアプリやスマートフォンのGoogleトップ画面に自動的に表示されるパーソナライズされた情報フィードです。
従来のようにユーザーが検索語句を入力するのではなく、Googleが過去の検索履歴や閲覧傾向、位置情報などをもとに関連性の高いコンテンツを推測し、ニュース記事、ブログ、動画、スポーツ情報などをタイムライン形式で提供します。

仕組み(使い方)

グーグルディスカバーは、以下のような仕組みでユーザーにコンテンツを届けます:

  1. ユーザーの行動履歴の活用:検索履歴、位置情報、YouTubeの視聴履歴、ウェブ閲覧履歴などをもとに、興味関心を分析します。
  2. コンテンツの自動レコメンド:AIと機械学習によってユーザーに関連性が高いと判断されたコンテンツを、カード型のフィードとして表示します。
  3. 検索を伴わない情報取得:ユーザーは検索することなく、スマートフォンやGoogleアプリを開くだけで、最新の話題や自分の関心分野のニュースを受け取ることができます。
  4. Googleニュースとは別の位置づけ:ニュース性の強い情報だけでなく、エンタメや趣味、スポーツ、買い物関連など、より幅広い話題が表示されます。
  5. サーチコンソールでのパフォーマンス計測:Googleサーチコンソールでは、「Discover」タブでディスカバー経由のインプレッション数やクリック数を確認できます。

特徴

  • ユーザーの興味に応じてパーソナライズされた情報が表示されます。
  • 検索をしなくても情報が届く「プッシュ型」の情報提供です。
  • ニュース記事だけでなく、商品情報やエンタメ記事、YouTube動画なども対象です。
  • クリエイターやメディアにとって、新たなトラフィック源になります。

メリット

  • 検索されなくてもコンテンツが露出する可能性があるため、非検索経由のアクセスを獲得できます。
  • スマートフォンのGoogleアプリなどで目立つ場所に表示されやすく、閲覧数や認知拡大に貢献します。
  • 関心度が高いユーザーに表示されるため、クリック率やエンゲージメントが高くなる傾向があります。
  • コンテンツの質や鮮度が評価されれば、比較的新しいサイトでも表示されるチャンスがあります。

デメリット・注意点

  • 表示基準が非公開で、SEOのような明確な対策がしづらい面があります。
  • コンテンツが掲載されても、すぐに消えたり、継続的な流入につながらないことがあります。
  • 急激にアクセスが増えたあと、急落することも多く、安定性に欠けます。
  • サーチコンソール上でも詳細な分析は限られており、ディスカバー経由のユーザー像をつかみにくいことがあります。
  • YMYL(医療・金融など)ジャンルでは厳しい掲載基準があるため、表示されにくい傾向があります。

まとめ

グーグルディスカバーは、検索をしなくてもユーザーに関心のある情報を届けてくれるパーソナライズ型の情報フィードです。上手く活用すれば新たな流入チャネルとなり、検索に依存しない形でトラフィックを得ることができます。
ただし、掲載の可否や表示期間は予測が難しいため、コンテンツの品質・信頼性・ユーザー視点を重視した発信が鍵となります。