マルチサイトとは?
マルチサイトとは、1つのWordPressインストールで複数のサイトを同時に運用できる機能のことです。
複数のブログやサイトを「ネットワーク」としてまとめ、共通のユーザー管理・テーマ・プラグインを共有しながら個別のサイト運用が可能になります。
元々は「WordPress MU(Multi User)」として提供されていた機能が、現在はWordPress本体に統合されています。
どんなときに使うの?
- 企業の「ブランド別サイト」や「製品ごとの専用ページ」を統一管理したい
- 学校などで「学科ごとのページ」を別々に運用したい
- 地域ごと・言語ごとなどでサイトを分けたい(多言語サイトにも活用される)
- フランチャイズやグループ会社などのサイトを1つの管理画面で操作したい
マルチサイトの構成方法
マルチサイトには2種類の構成方法があります。
- サブディレクトリ型:(例)https://example.com/site1/
- サブドメイン型:(例)https://site1.example.com/
どちらにするかは、初期設定時に決める必要があります。
管理者の違い
- ネットワーク管理者(スーパー管理者):すべてのサイトを統括。テーマやプラグインのインストール権限もある
- 各サイトの管理者:自分のサイトだけを編集・投稿・設定できる
メリット
- WordPressのインストールが1回で済む
- ユーザー、テーマ、プラグインを一元管理できる
- 同じサーバー・リソースで、複数のサイトを効率よく運用可能
- サイト追加も簡単で、数百サイトまで運用している企業もある
デメリット・注意点
- サーバー負荷が1つに集中する(1つの障害で全部止まる可能性)
- プラグインやテーマの互換性に注意(マルチサイト非対応もある)
- 個別サイトごとに完全なカスタマイズが難しい場面もある
- 通常のWordPressと比べて初期設定や移行が少し難しい
まとめ
マルチサイトは、複数のWordPressサイトをまとめて効率的に管理したい場合にとても便利な機能です。特に同じ構造のサイトを多数展開したいときや、大規模な情報サイトにおいて効果を発揮します。
ただし、構築や運用にはやや知識が必要なため、導入前に要件をよく整理しておくことが大切です。