ワンタイムパスワードとは?
ワンタイムパスワード(One-Time Password, 略してOTP)とは、一度しか使えない使い捨てのパスワードのことです。
通常のパスワードは、同じものを何度も使い続けますが、ワンタイムパスワードはその名のとおり、「一度使ったら無効になる」パスワードです。
この仕組みは、特にセキュリティを重視する場面で使われており、本人確認や不正アクセス防止のために役立っています。
なぜワンタイムパスワードが必要なのか?
インターネットを使ってサービスを利用する際、パスワードが盗まれたり、不正に使われたりする危険があります。
このとき、通常の固定されたパスワードだけに頼っていると、他人が同じパスワードを何度でも使えてしまいます。
そこで登場するのが、「一度しか使えないパスワード」=ワンタイムパスワードです。
たとえ誰かが盗み見ても、次のログインには使えないため、非常に安全性が高いという特徴があります。
ワンタイムパスワードの使われ方
多くの場合、次のような方法でワンタイムパスワードが提供されます:
- メールやSMSで送られてくる:登録されたアドレスや電話番号に、6桁や8桁のコードが送られてきます。
- 認証アプリ(例:Google認証、Microsoft Authenticator)を使う:スマホのアプリに一定時間ごと(例:30秒)に新しいコードが表示されます。
- 専用のトークン(物理的な機器)を使う:銀行などでは、専用の機器でワンタイムパスワードを生成することもあります。
ワンタイムパスワードの特徴と利点
特徴 | 説明 |
一度しか使えない | 万が一他人に知られても、再利用はできません |
有効時間が短い | 数十秒~数分の間だけ使えるため、時間切れで自動的に無効になります |
個人情報を守れる | IDとパスワードの「二段階認証」の一部として使われます |
セキュリティが高い | フィッシング詐欺や盗聴への耐性があります |
注意点
- ワンタイムパスワードは「一度きり」なので、入力ミスなどで時間切れになると再発行が必要です。
- アプリで生成する場合は、スマホの時計が正しく合っていないとエラーになることもあります。
まとめ
ワンタイムパスワードは、セキュリティを高めるための「一回限りの使い捨てパスワード」であり、主にログインや本人確認の場面で使われています。
不正アクセスを防ぎ、安全にインターネットサービスを使うために、とても重要な技術のひとつです。