禁則処理とは文章のレイアウトにおいて見やすく読みやすくするため、文章の長さや字間、文字送りなど調整することである。
主にDTPの現場でよく使用される用語であり、禁則処理の対象になる文字を禁則文字と呼ぶ。
例えば追い込みとは行頭にきた句読点などを前の行の末尾に送ることをいい、追い出しとは行末にきたカッコなどを次の行に送ることをいう。
また、ぶら下がりとは追い込み作業をした際に句読点を行末にはみ出し処理することをいう。
主な禁則には行頭禁則と行末禁則の2つがある。
行頭禁則とは文章の行の先頭に配置するべきでない句読点や記号などがあるときに、その位置を改行して調整する処理のことであり、行頭禁則文字が行の先頭に配置されると、文章が読みにくくなるのでこれを防ぐために、禁則処理が行われる。
行末禁則とは行末に配置するべきでない句読点や記号があり、これらの半角スペースやハイフンが行末に位置しないように調整することであり、行が切り返される位置が不適切になり、見た目が悪化しないように、テキストを見やすく読みやすく整える。
このように禁則処理は特に、新聞や書籍、ウェブページなどの印刷物やデジタルコンテンツにおいても重要な処理である。