塗り足しとは?
印刷物の仕上がりサイズよりも外側に背景や写真の色を足して印刷することを指します。
裁ち落としとも呼ばれ、通常は仕上がりサイズから3〜5ミリ程度外側に色を広げて設定します。
仕組み
印刷物は、仕上がりサイズよりも大きな用紙に印刷した後、指定のサイズに断裁して仕上げます。
断裁は用紙を重ねて行うため、1〜2ミリ程度のズレが生じることがあります。
塗り足しを設定することで、断裁ズレが発生しても用紙の端に白い部分が出ず、仕上がりがきれいになります。
特徴
- 仕上がりサイズよりも外側に背景や写真の色を広げて印刷します。
- 断裁時の微妙なズレによる白地の発生を防ぎます。
- 通常は3〜5ミリ程度の余裕を持たせます。
- 裁ち落としと同義で扱われる場合があります。
- ポスターやパンフレット、名刺など幅広い印刷物に使用されます。
メリット
- 断裁ズレによる白地の発生を防ぎ、仕上がりが美しくなります。
- 印刷物全体の品質を向上させ、プロフェッショナルな印象を与えます。
- 写真や背景を端まで使いたいデザインに必須です。
デメリット・注意点
- 塗り足し部分のデザインは、断裁で切れても問題ないように作る必要があります。
- 設定を忘れると端に白地が出る場合があります。
- データ作成時に仕上がりサイズと塗り足しサイズを正確に指定する必要があります。
まとめ
塗り足しは、印刷物の仕上がりをきれいに仕上げるために重要な技法です。
断裁ズレを考慮して背景や写真の色を余分に広げることで、完成度の高い印刷物を作ることができます。