オフセット印刷とは?
オフセット印刷とは、印刷版に描かれたインキの絵柄を一度ゴム製のブランケットに転写(オフ)し、それをさらに紙などの印刷媒体に転写(セット)する間接的な印刷方式です。
版から直接紙に印刷するのではなく、中間の媒介(ブランケット)を使うことで、仕上がりがきれいで、高速かつ大量の印刷に適しています。
新聞、雑誌、チラシ、パッケージなど、商業印刷の多くで用いられている、最も普及している印刷方式のひとつです。
メリット
- 画質が非常に高く、細かい文字や写真も鮮明に印刷できます
- 大量印刷に向いており、1枚あたりのコストが安くなります
- 用紙の種類やサイズの選択肢が広く、自由度があります
- 版が長持ちするため、同じ印刷物を繰り返し作成するのに適しています
- 乾きが早く、後加工(断裁・折り・製本など)に移りやすい特性があります
デメリット
- 初期費用(版の作成費用や準備工程)が高く、少量印刷には不向きです
- 印刷開始までの準備に時間がかかり、納期が長くなる場合があります
- デザイン修正などの変更があると、再度版を作り直す必要があります
- 小ロットや個別カスタマイズには対応しにくいです
- 印刷物の保存や管理スペースが必要になる場合があります
まとめ
オフセット印刷は、高品質かつ大量の印刷に適した、現在最も広く使われている印刷方式です。
初期費用と準備時間はかかるものの、大ロットであれば1枚あたりのコストは非常に安く、商業利用に最適です。
目的に応じて、オンデマンド印刷などと使い分けることで、より効率的な印刷物の運用が可能になります。