XMLとは?
XML(Extensible Markup Language)は、「拡張可能なマークアップ言語」という意味を持ちます。
HTMLと同じく「マークアップ言語」の一種ですが、目的や使い方がHTMLとは大きく異なります。
HTMLは「Webページの見た目や構造を作る」のが目的でしたが、
XMLは「データそのものの構造や意味を表現する」ことが目的です。
XMLの主な目的と特徴
- データを整理して記述するためのルール:XMLは、コンピュータ同士がデータを正しくやり取りするための形式として使われます。
- タグを自由に定義できる:HTMLのように決まったタグではなく、自分で好きな名前のタグを作って使うことができます。
- 人にもコンピュータにも読みやすい:シンプルでルールがはっきりしているため、人間が読んでも分かりやすく、コンピュータでも処理しやすい。
XMLの用途
- システム間のデータ交換(企業の取引情報や金融データのやりとりなど)
- Webサービスの通信(たとえば、RSSフィードなど)
- スマホアプリやゲームの設定ファイル
- オフィスソフト(WordやExcelのファイルの中身も、実はXML)
HTMLとの違い
比較項目 | HTML | XML |
目的 | Webページの表示 | データの保存ややり取り |
タグ | あらかじめ決められている | 自由に定義できる |
表示する機能 | ブラウザで表示される | 表示機能はなく、データの意味だけ伝える |
書き方の厳格さ | 少し緩い(タグの省略OK) | とても厳格(タグの閉じ忘れ不可) |
まとめ
- XMLは「データを意味づけして整理するための言語」
- タグは自分で作成し、データの内容をわかりやすく表現できる
- 表示を目的とするHTMLとは異なり、主にデータのやり取りや保存に使われる
- 様々なアプリやシステムの裏側で使われている重要な技術