Glossary用語集

XML

えっくすえむえる

XMLとは?

XML(Extensible Markup Language)は、「拡張可能なマークアップ言語」という意味を持ちます。
HTMLと同じく「マークアップ言語」の一種ですが、目的や使い方がHTMLとは大きく異なります。

HTMLは「Webページの見た目や構造を作る」のが目的でしたが、
XMLは「データそのものの構造や意味を表現する」ことが目的です。

XMLの主な目的と特徴

  1. データを整理して記述するためのルール:XMLは、コンピュータ同士がデータを正しくやり取りするための形式として使われます。
  2. タグを自由に定義できる:HTMLのように決まったタグではなく、自分で好きな名前のタグを作って使うことができます。
  3. 人にもコンピュータにも読みやすい:シンプルでルールがはっきりしているため、人間が読んでも分かりやすく、コンピュータでも処理しやすい。

XMLの用途

  • システム間のデータ交換(企業の取引情報や金融データのやりとりなど)
  • Webサービスの通信(たとえば、RSSフィードなど)
  • スマホアプリやゲームの設定ファイル
  • オフィスソフト(WordやExcelのファイルの中身も、実はXML)

HTMLとの違い

比較項目 HTML XML
目的 Webページの表示 データの保存ややり取り
タグ あらかじめ決められている 自由に定義できる
表示する機能 ブラウザで表示される 表示機能はなく、データの意味だけ伝える
書き方の厳格さ 少し緩い(タグの省略OK) とても厳格(タグの閉じ忘れ不可)

まとめ

  • XMLは「データを意味づけして整理するための言語」
  • タグは自分で作成し、データの内容をわかりやすく表現できる
  • 表示を目的とするHTMLとは異なり、主にデータのやり取りや保存に使われる
  • 様々なアプリやシステムの裏側で使われている重要な技術