DNSサーバーとは?
DNSサーバーとは、インターネット上で「ドメイン名」と「IPアドレス」を結びつけるための、いわば案内係のようなコンピュータのことです。
前に説明したように、私たちは「www.example.com」のようなドメイン名を使ってウェブサイトにアクセスします。でも、コンピュータはそれをIPアドレスに変換しないと通信できません。
その変換作業(名前から数字への変換)をしてくれるのが、DNSサーバーの役割です。
具体的にはどんな動きをしているのか?
たとえば、あなたがパソコンやスマートフォンで「www.google.com」と入力したとします。
- まず、あなたの端末は「www.google.comって、どこのIPアドレスに行けばいいの?」と、DNSサーバーに問い合わせます。
- DNSサーバーは、その名前に対応するIPアドレス(たとえば「142.250.190.68」)を調べて、端末に教えます。
- 端末はそのIPアドレスにアクセスして、ウェブサイトを表示します。
この流れは、ほんの一瞬で行われます。私たちが気づかないうちに、何百万人もの利用者が同じような問い合わせをしていて、それに答えているのがDNSサーバーです。
DNSサーバーの種類
DNSサーバーにはいくつかの役割があります。
- ルートDNSサーバー:インターネットの住所録の一番上にあるサーバーです。世界中に13のグループがあります。
- TLD DNSサーバー:「.com」「.jp」などのトップレベルドメインごとに情報を持っているサーバーです。
- 権威DNSサーバー:特定のドメイン名の正式な情報(IPアドレスなど)を管理しているサーバーです。
- キャッシュDNSサーバー(または「リゾルバ」):あなたの端末が最初に問い合わせるサーバーで、よく使うドメイン名とIPアドレスの情報を一時的に覚えておいて、素早く答えてくれます。
DNSサーバーがなかったら?
もしDNSサーバーがなければ、私たちは毎回、ウェブサイトのIPアドレスを直接入力しなければいけません。インターネットはとても不便になりますし、現実的ではありません。
まとめ
DNSサーバーは、インターネットの世界で「名前と住所」をつなげてくれる、とても重要な存在です。
人間が覚えやすいドメイン名と、コンピュータが通信に使うIPアドレスをつなげて、見えないところで働いています。
私たちがインターネットを快適に使えているのは、DNSサーバーが正確かつ高速に動いてくれているおかげです。