Glossary用語集

初校

しょこう

初校とは?

初校とは、印刷や出版物における原稿の校正工程の一つで、著者や編集者が作成した原稿に対して初めて行う校正のことです。
文章や表記の誤り、事実確認、表現の統一などを確認し、修正点を指示する段階を指します。

仕組み

初校では、原稿を印刷用に整えた「初校紙」やPDFをもとに、赤字やコメントで修正箇所を記入します。
誤字脱字のチェックに加え、文法や表記の統一、事実確認も行います。
この初校の指摘を受けて著者や編集者が修正した後、再校・念校などの次の校正工程に進みます。

特徴

  • 原稿に対する最初の校正工程です。
  • 誤字脱字だけでなく、文法や表記の統一、事実確認も含まれます。
  • 赤字やコメントで修正指示を明確に示します。
  • 初校の結果が、後の再校や念校の基礎となります。
  • 出版物、広告、学術論文など幅広い分野で行われます。

メリット

  • 原稿の誤りを早期に発見・修正できます。
  • 後の校正工程の効率を高めることができます。
  • 文章や表現の統一、品質向上につながります。
  • 著者と編集者の認識を揃えることができます。
  • 完成度の高い原稿作成の土台となります。

デメリット・注意点

  • 初校の段階では多くの修正が必要になることがあります。
  • 時間と手間がかかるため、スケジュールに余裕を持つ必要があります。
  • 著者との意見のすり合わせが必要で、調整に時間がかかる場合があります。
  • 初校だけで完璧を目指すのは難しく、後工程の再校や念校が不可欠です。
  • 校正者のスキルや集中力が重要です。

まとめ

初校は、原稿の完成度を高めるための最初の重要な校正工程です。
誤りの発見や修正、表現の統一を行うことで、再校・念校など後の工程をスムーズに進め、質の高い出版物やコンテンツを作り上げる基盤となります。